著者の ござ先輩(id:gothedistance) こと湯本さんからご献本頂きました。
手配してくださった、また編集担当の技術評論社の池本さんありがとうございます。
本日2016/8/5が記念すべき出版日です。(紹介記事ギリギリ間に合った)
書籍のタイトルどおり、プログラミング言語Python(以下、Python)を使った書籍。
まとめ
各章の紹介はあとにして、まとめを先に。
- よい書籍。説明丁寧でわかりやすい。
- 僕自身が中学生、高校生時代に欲しかった。内容は職業プログラマーで経験値そこそこ積んだ僕には入門すぎるので適してない。
- ゆえに、中学校、高校に置かれたらいいなー。自治体の図書館とかにも適してると思う。
- プログラミングの一般教養として一冊目に読むのはあり。大学で一般教養科目としてプログラミング言語のコースを今時取るのですが、その前の一冊として読むのもあり。
- IPAが行っている国家資格のITパスポート持ってるくらいの人はこのレベルは知っててほしいところ。
- 5年ごとに改丁版出せるぐらい、ロングセラーになるとよいな。(時事扱ってるのもあるからそのあたりの更新は楽しみ)
- 息子が4歳なのだけど、将来、彼が大きくなったら、一冊目にはこの本よさそう。
gihyo.jp
目次
- 第1章 はじめてのプログラミング
- 第2章 条件で分ける方法(分岐の基礎文法)
- 第3章 繰り返しさせる方法(反復の基礎文法)
- 第4章 関数を使ってみよう!
- 第5章 いろいろな型を学ぼう
- 第6章 エラーと例外を使いこなす
- 第7章 オブジェクトとクラスとは何か?
- 第8章 自分が書いたログラムをテストする
- 第9章 明日から使えるWebプログラミング
- 第10章 Webアプリケーションことはじめ
- 第11章 今後の学習に向けて
各章にコメント
1章
導入部分として、プログラムとは何か?Pythonは何か?をさっくり説明。
Pythonの開発環境を整えずために図解とともに手順しめすのもこの章。
四則演算、変数、演算子、文字コード、型に関する説明や、プログラムコードのネーミングスタイル(ネーミングルール)の説明。
3章
3章では、反復処理について、配列というデータ構造とともに説明していくのが中心。
ソースコードにメモ書きを残すコメントという機能についてもこの章で解説。
5章
5章では、Pythonにおけるデータ型について説明。具体的には辞書型(Dictionary), タプル型(tuple), 集合型(set), None。
関数のキーワード可変長引数も混ぜ込まれてる。
6章
この章では、Pythonにおけるエラー・例外処理とは何かを紹介。
Note: 例示されているTypeErrorは構文エラーかどうか...実行時エラーではなかろうか...。
合わせて、ファイルへのデータの読み書きを解説。ファイル読み書きは例外処理する典型例でもあるので解説。
7章
7章では、概念的なお話。オブジェクトとは何か、何をどう捉えるのかというお話。
Pythonにおいて、どのようにプログラムで表すのかを解説。
この章の練習問題はいままでと違って、若干ボリュームがあるけど、プログラムの設計について著者からの助言を読めるので、読み飛ばさず読むことをおすすめ。
Note: すごい。実測値かしらないけど、著者の身長、体重載ってておもろい。
8章
8章では、テスト。
書いたプログラムはかならず意図した動きをするのかテスト・検証する必要があり、その解説。
プログラムに対しては、Pythonには標準ライブラリにunittestというライブラリが搭載されているので、そのライブラリを使っての解説となる。
9章
この章では、Webシステムの基本を抑える解説。
HTML, CSSをさらっと紹介し、サイトにスクレイピングという手法で情報(データ)を集める流れを紹介する。
Note: 僕自身は過去に検索エンジンの会社でクローラー関連も携わってたから倫理・道徳観が養われているわけだが、むやみなスクレイピング。ダメ・ゼッタイ。という記載が欲しかったところ。
10章
10章では、Pythonを使って簡単なWebアプリケーションを作って学ぶ。
11章
11章は、最後の章で、今までの振り返りと、今後の学習方法の提案をさらっと。
困ったら、ござ先輩に問い合わせるでいいと思う。編集者にではなく、著者のござ先輩へ。
ござ先輩
野球好き。
なお、ござ先輩とは直接面識はない。たぶん。
もしかしたら java-jaコミュニティですれ違ってるかも。たぶん。
そんなに遠くに感じない不思議。
余談です。全くもって余談。
僕とPythonとの関わりを紹介すると、ちょうど10年前の秋(06Q4)。
SIerが手掛けるかなり大きめの案件に参画して、ファイル保存サーバにActivePythonがあるのを発見して、ドキュメント読んだりCGI書いて遊んだのが最初だったと記憶してます。
いま思うと、繁忙期ではなく、かつネットに繋がれていない開発ルームだったから触った、外の息吹を感じたかったのだと思います。
その数カ月後にプロジェクトに導入されてたTrac(たしか0.11系だったような?)のプラグイン書く作業があって、担当したのが仕事で書いた初めてのPythonコードだったのかな。
その後趣味で使ったり、仕事で使う機会があったりしました。今はゲームプログラマー2年生でUnity C#を使う機会が増えたのですが、今日はたまたまクローラーを書く必要があったのでScrapyを投入してみたりする際に使ってます。
一番しっくりするツールチェーン is Python。